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週刊金曜日メルマガ有料版2012.12.8号原発反対総選挙,選挙情勢調査

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【1】風速計
【2】今週号の特集 
【3】金曜アンテナ
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【6】編集後記(金曜日から)
【7】新聞透かし読み
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【1】風速計
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□■選挙周縁(落合 恵子)■□

 二〇一一年三月一一日以降、初の総選挙である。都民のわたしには都知事選も
ある。「小異は切り捨て、大同で一致」という候補者もいるが、「小異」もまた
大事である。彼らが「小異」と言っているものが実は「大異」である場合もある
のだから、しっかり見極めたい。むしろ何を「小異」と位置づけるかで、個人と
その政党のあらかたはわかる。しっかりチェックしたい、と初めての選挙権を手
にした日を思い出している。

 原発は? そのロードマップは? 憲法は? 遵守と言いながら、個々の集団
的自衛権に関する考えは? 消費税は? TPPは? とチェック条項は多々あ
る。それぞれの政党の構成者たる、ひとりひとりの候補者の過去の言動をさらに
チェックしていくと……ほんとに大丈夫か? とさらに迷う。そうではあっても、
現在は公約で選ぶしかないのか。過去の言動をもチェックした結果を含めていく
か。実に難しいと書いたところで、福島第一原発の過酷事故以降、某市に避難し
た知り合いの女性から、以下のメールが。

「……(福島から)東京に避難された女性が、お子さんを遺して自死しました。
ここにいる避難者たちも限界になっています。(略)どうして、議員も役人もメ
ディアも、子どもたちにこんなに無関心なのでしょう」。ひとりの人として、幼
い子どもの母親として、彼女と同じような日々を送る人々は、福島で、そして避
難先で悲鳴をあげている。

「最初からやり直したいです、この国の戦後を」。リアルタイムの戦後を知らな
い世代にそう言わせてしまうこの社会を、抵抗しつつも作ってきたのはわたした
ちだ。

 同じ日には福島で暮らしている知人から別のメールが。

「お年寄りがまいっています。二度目の厳寒の中で先がまったく見えないのです、
心の置き場が見つからないのです。田畑をとりあげられ、張りとしていた仕事を
なくし、布団にもぐりこんでテレビを観るしかない彼女や彼らの虚ろな表情を前
にして、何もできない自分が悔しい」

 東京でPR誌を編集していた彼女が郷里の福島に帰ったのは、去年の夏。以来、
さまざまなメッセージを発しているのだが、彼女自身も疲れているのが日々のメ
ールでわかる。

 この状況下での、総選挙である!

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 【2】今週号の特集
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◆原発反対総選挙


●“みどりの選挙”で未来の価値の共有を
 脱原発が日本を救う
 金子 勝

福島原発事故後、初となる衆議院議員選挙が四日公示された。
一六日投開票に向けた最重要争点の一つはもちろん「原発」だ。
私たちはどのように考え、どう行動すべきなのか。


●ワイド特集
 この人を見よ!

原発政策を決める総選挙がはじまった。
「原発いらない!」の圧倒的な世論を受け、人々が走り回っている。


●「3・11」後の動きとリストで見る衆議院議員の脱原発「本気度」

第46回総選挙が12月4日、公示された。:脱原発"を公約に掲げる政党・候補者は
多いが、本当はどうなのか――。3・11後の原発政策をめぐる動きから、その
「本気度」を検証する。


●脱原発こそが経済成長への道
 地域分散型エネルギーで創造するニッポンの未来
 環境エネルギー政策研究所

「原発ゼロ」にすると、日本経済はダメになるとの声が大きくなっている。
だが、「3・11」を経た私たちは、旧い経済・産業構造にとらわれたままでは
いけない。
いまこそ、自然エネルギーへの転換で新しい日本の未来を創造する時だ。


最新号目次はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/consider/consider_newest.php

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 【3】金曜アンテナ
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◆維新の会が「最低賃金制の廃止」「解雇規制の緩和」を公約に
党内の矛盾次々と明らかに

「日本維新の会」の石原慎太郎代表と橋下徹代表代行ら大阪サイドの食い違いが
日を追うごとに目立ち始めている。一一月二九日に発表された政権公約「骨太2
013―2016 日本を賢く強くする」には「労働市場を流動化させる」とし
た上で、「最低賃金制の廃止」「解雇規制の緩和」を盛り込んだ。橋下徹代表代
行は「政策実例は公約ではなく、議論の叩き台。公約ではない」と予防線を張っ
ているが、政権奪取時に実現される可能性のある政策を集めた"準公約"であるこ
とには変わりはない。

 しかし、石原代表は翌三〇日の会見で、貧困問題を長年取材している田中龍作
氏が「賃金が下がることに歯止めがかからなくなる」と質問すると、「それはま
ずい」「大阪の連中が一生懸命考えた。考え直さないといけない」と答えた。

 最低賃金制度は、国が賃金の最低限度を決め、事業主がその金額以上の賃金を
労働者に支払わなければならない制度。同制度が、不当に低い賃金から労働者を
守る役割を果たしていることを石原代表が認めたのだ。

 小泉純一郎政権時代に新自由主義路線を進めて格差拡大を招いた竹中平蔵氏が
維新の会のブレーン。同氏が今回の政策立案に関与していることを指摘されると、
石原代表は「竹中というのは好きじゃない」「(橋下氏らに)『あまり竹中を信
じるな』と言っているが、神様みたいになっている」と暴露した。

 もともと維新の会と合併した太陽の党(旧・たちあがれ日本)は、「郵政民営
化は対米追随」などと批判した平沼赳夫氏ら新自由主義的政策に批判的な議員集
団だ。本来、基本政策で一致できるはずがない"水と油"のような政党同士が強引
に合併した結果、原発政策を含めて埋めがたいギャップが次々と明らかになって
いる。このまま"野合政党"として有権者の審判を仰ぐのか、それとも政策協議を
再度進めてギャップを埋めるのかが注目される(関連15ページ)。

(横田一・フリージャーナリスト)
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◆関電支社を訪問した市民が「建造物侵入」容疑
「運動つぶし」が目的か

 関西電力大飯原子力発電所の再稼働に反対する抗議行動に「不当な圧力」が加
わっている。

 関電東海支社(愛知県名古屋市)を訪問しただけの市民二人が「建造物侵入」
の容疑で一〇月二九日以降、何度も愛知県警東警察署から出頭要請を受けていた
ことが明らかになった。この「訪問」は五月二五日の出来事であり、捜査の必要
性も含め疑問の声が巻き起こっている。

 関電東海支社前では東京の首相官邸前での行動に呼応し、今年五月から毎週金
曜日夕刻に市民による抗議が繰り広げられている。

 五月二五日に抗議行動の様子を見にきた木村穣さん(非参加者)は興味本位で
関電支社を訪問しようと同支社が入居するビルに入ろうとした。警備員に用件を
聞かれ、木村さんは「受付に用事がある」と言って、関電株主(祖父から譲受し
た五〇〇株を所有)だと告げると警備員は引き下がった(担当弁護士によれば警
察は「制止を振り切った」との見方)。Aさん(抗議行動に参加する女性)と支
社のある階まで行くと受付は閉鎖。職員から閉店していると告げられた木村さん
は、トイレを借りたのち、Aさんと退去した。

 一方で、被害届を提出した関電グループ企業、関西電力不動産東海支店の担当
者は「当社としてはビルを安全に管理する責任がある。二人は当社の規定に違反
する行為があった。今後は入ってほしくないので(時間がだいぶ経過したが)被
害届を出した」と言う。

 事件後、五カ月以上もたって捜査が始まったのは実に奇異なことだ。担当の東
署警備課長も現場に居合わせたというが「現行犯逮捕」は行なわれなかった。そ
もそも、株主の一人が会社を訪問しただけで「建造物侵入」としている点など異
常さが際立つ。

 一〇月五日に関電本店前で起きた不当逮捕事件と同様に「運動つぶし」の意図
が濃厚だ。

(竹内一晴・ライター)
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◆東北被災地がれき焼却地の秋田県横手市で
子どもたちの尿からセシウム

 この九月から東北被災地のがれき焼却が始まった秋田県横手市で、一一月に尿
検査した四人の子どもからセシウムが検出された。このため、がれき焼却に反対
している地元住民の不安が高まっている。

 横手市は、市内の「東部環境保全センター」などで岩手県野田村から搬入した
がれき(今年度六六〇トン。来年度は未定)を今後二年かけて焼却。だが、住民
から(1)なぜ周囲に学校・保育園が接する同「センター」を選んだのか(2)岩手県で
はがれきの県内処理が可能なのに、受け入れる必要性がない(3)放射性物質を外に
出さない割合が不明だ――などの批判が出ていた。

 だが、市側は「安全」として焼却を強行し、不安を感じた親が一一月、山形市
で尿検査を実施。その結果、微量ながら五歳の男子から〇・〇九五、四歳の男子
から〇・一各ベクレル/kgのセシウム137が検出された。市のがれき焼却灰の
「放射性物質測定結果」では、一〇月の時点で同「センター」など二カ所で一二
~四二ベクレル/kgのセシウム134・137が測定されている。

 だが、五月の段階でも尿検査した八歳の双子の男女から〇・一ベクレル/kgの
セシウム137が検出。さらに焼却直前に検査した一三歳の女子から〇・一、四歳
の女子から〇・〇七五各ベクレル/kgのセシウム137が検出された。このため、
がれき焼却との因果関係は今のところ不明だ。双子の母親は「市ががれき焼却を
始めると聞いて、焼却後の比較ができるよう事前検査した。ところが焼却前と後
で計六人の子どもたちからセシウムが検出され、何が原因かわからず、とても不
安だ。行政は尿検査を実施し、住民の健康状態を調査して対処するべきだ」と語
る。

 これについて市の生活環境課は、「市内の医師と相談し、通常の健康診断で十
分とのことだった。今後、尿検査など特別の検査は予定していない」と話してい
る。

(成澤宗男・編集部)
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◆福島県外の避難者借り上げ住宅支援打ち切り
「支援法」生かしてと継続要望

 東京電力福島第一原発事故の被災者およびその支援を行なう市民団体らで結成
した「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」は一一月二八日、平野達男復興
大臣に「子ども・被災者支援法」に関する申し入れをした。要望事項は、支援対
象地域の指定基準や避難者の移動費用補助、被曝を考慮した健康診断・医療など、
合計一〇項目。要望を受け取った平野大臣は、予定時間を大幅に超過し、市民ら
の話を熱心に聞いていたという。

 一定基準以上の被曝線量が予想される地域に住む住民の避難・居住について支
援を定めた同法は、今年六月二一日に衆議院本会議で全会一致で可決。現在は、
「支援対象地域」などの基本方針を策定している。要望提出後に行なわれた復興
庁・環境省・国土交通省と市民との対話集会では解散総選挙の影響か、煮え切ら
ない回答に終始する行政側に苛立ちを見せる参加者も。だが、平野大臣との会談
に参加した中山瑞穂さん(子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク事務局)
は、「この法律は超党派議員で成立させたもの。たとえ、誰が政権を担おうとも、
変わることはない。それは平野大臣も十分理解していたと思う」と話す。

 同日は、県外への避難者の減少などを理由に、福島県が県外の借り上げ住宅支
援の新規申し込みの打ち切りを発表したことは、被災者支援の縮小だとして、継
続を求める要望書も提出。福島の子どもたちを守る法律家ネットワークの福田健
治弁護士は「避難者への支援を打ち切ろうとする福島県や厚生労働省の決定は、
『子ども・被災者支援法』の趣旨に反するのではないか。被災者支援のためには
必ずしも新規の政策である必要はない」と現行法で対応できるものは継続すべき
と指摘する。

 借り上げ住宅支援が打ち切られると、一二月二八日以降に政府指示の避難区域
外から避難する場合、支援を受けられなくなる。

(弓削田理絵・編集部)
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◆総選挙のドサクサ紛れに進む辺野古基地建設
年内に補正評価書提出か?

 沖縄を切り捨てたままの衆議院解散・総選挙。そのドサクサ紛れに政府・防衛
省は辺野古新基地建設に向けた環境アセスメント(影響評価)の手続きを進め、
年内に評価書の補正作業を完了する。補正評価書の提出で手続きは終了し、年明
けには仲井眞弘多沖縄県知事への埋立申請が予測される。

「辺野古基地建設NO!」の県民意思を踏みにじる政府の暴挙に立ち向かい、埋
立申請をさせない運動を作っていこうと、ヘリ基地反対協議会と沖縄ジュゴン環
境アセスメント監視団は一一月三〇日、名護市労働福祉センターで「辺野古アセ
ス講演会」を開催。講演で元WWF(世界自然保護基金)ジャパンの花輪伸一氏
は、仲井眞知事が「環境保全は不可能」として五七九件もの意見を提出したアセ
ス評価書を補正するため、防衛省は非公開の「有識者研究会」を組織したが、発
表された「中間的整理」は非科学的で、補正評価書は評価書を追認するだけに終
わるだろうと指摘。「保全が可能という証明」がされなければ埋立申請は承認で
きない知事の立場を県民がサポートし、後押しする世論作りが必要だと述べた。

 同じく講演者の真喜志好一氏(アセス監視団)は「危険な普天間基地に危険な
オスプレイを強行配備してきた米軍に対し、国民の命を守らない政府に代わって
普天間基地を封鎖する県民に正義がある。閉鎖させれば、移設もなくなる」と訴
えた。

 辺野古違法アセス弁護団の三宅俊司弁護士は、「公有水面埋立法は、海を破壊
するものについては承認してはいけないと定めている。形式的にも、オスプレイ
について一言も触れないなど、内容的にも公益上からも、知事は拒否できる。知
事が拒否すれば、政府による(承認しなさい、という)是正指示、代執行の裁判
がありうるが、それを許さない世論・運動を作っていこう」と呼びかけた。

(浦島悦子・フリーライター)
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◆堀越学園元理事長が横領で逮捕
群馬県警の初動捜査に疑義

 学校法人「堀越学園」の元理事長が一一月三〇日、古美術を横領したとして逮
捕された。同学園は東京の堀越高校とは無関係。

 実は、その横領された被害者とは弊社近刊の対談集『悪名正機』に登場する朝
堂院大覚氏だった。早速、取材を申し込むと「本では私の息子を関東連合だとか、
グレーゾーンで親子は生きているとか、トライアスロンを恐喝したとか書いてい
たが事実無根ですぞ」と記者はお叱りを受けたが、朝堂院氏は詳細に経緯を語っ
てくれた。

 朝堂院氏は二〇〇九年一月に熊本の知人を介して元理事長を紹介された。元理
事長は学債二〇億円を暴力団に盗まれており、相談を受けた朝堂院氏が全額を回
収。その後元理事長は同氏の事務所を日参し、同氏は学園顧問になる。そのうち
群馬の学園を訪れると学内に立派な古民家があった。朝堂院氏はそこに空手道本
庁を設置し、同年八月には古伊万里と桃山時代と江戸時代の甲冑計三七点を展示。
ところが元理事長はそれを借金の担保に入れた挙げ句、翌年の五月に売却までし
てしまう。朝堂院氏は高槻警察署に被害届を出すが、警察はなぜか二週間で捜査
班を解散、電話にも出なくなったという。

「警察はすぐに逮捕できたのにしなかった。そのため美術品は散逸した。元理事
長は俺の身柄は大丈夫だと吹聴していたそうだ」

 今年九月に入り、朝堂院氏は警察があてにならないと前橋地検に乗り込み検事
正に直談判。ようやく今回の事件化につながった。

 同法人経営の創造学園大学は、資産不足などから文科省命令により来年三月に
解散する。

(本誌編集部)
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◆過労死の企業名開示認めず
大阪高裁が逆転判決

 労災認定された過労死事件の企業名を公開させるべく、遺族が国を相手に起こ
した情報公開請求訴訟の控訴審判決が一一月二九日、大阪高裁で言い渡された。
山田知司裁判長は、法人名を公開すれば「被災者の個人情報が特定できる恐れが
あり、企業の社会的評価が下がる」と断じ、国の不開示決定を違法とした一審の
大阪地裁判決を取り消し、原告敗訴の逆転判決を下した。原告は上告する方針。

 原告を務めるのは「全国過労死を考える家族の会」代表の寺西笑子さん(六三
歳)。「過労死をなくすには、問題のある企業を社会的に監視する必要がある」
と、情報公開法にもとづき過労死認定された社員がいる企業名の開示を大阪労働
局に請求したが、不開示決定された。昨年一一月の一審判決は、企業名を公表し
ても(1)一般人が被災者の個人情報を入手するのは困難であり(2)企業が直ちに取
引先の信用を失うとはいえない――と述べ、法人名を黒塗りした国の不開示処分
を不当と判断し、公表を命じていた。

 大阪高裁の逆転判決は、大阪労働局管内で記録処理された法人のうち四二・八
%が従業員三〇人未満の少数事業所であり、病名などを照合すれば個人が特定で
きる可能性が高いと指摘。さらに情報開示に伴う「企業の不利益」については、
労働局のアンケート調査に回答した府内三四六社の七九%が「不利益が生じる」
と答えていること、新聞報道やインターネットの投稿では「過労死の発生=ブラ
ック企業」と評価されることをあげ「開示すると会社の社会的評価が下がり、正
当な利益を害する蓋然性がある。労基署の調査にも協力を得られない」と結論づ
けた。

 判決後に記者会見した原告弁護団の松丸正弁護士は、「過労死を発生させた企
業の不利益を必要以上に配慮した不当な判決だ。再発防止に向けた労使協議を促
進し、職場環境を改善するには、企業名を明らかにすることが不可欠であるのに、
それを怠る国の責任を不問にしている。これでは過労死はなくならない」と批判
した。

(村上恭介・ジャーナリスト)
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◆都議会で民主が党議拘束
"君が代"強制を採択

 九月の武蔵野市議会で「特別支援学校の主な仕事は下の世話。不起立教員を異
動させ、反省させよ」などと特別支援学校への差別発言をした男性が提出した
「東京都教育委員会の一〇・二三通達(卒業式等での"君が代"起立強制)強化を
求める陳情」が一一月二八日、都議会文教委員会で採択された。

 西多摩地域に住むこの男性は、東京都の多くの区市の議会に今夏以降、ほぼ同
じ内容で同通達の「遵守・強化」を求める陳情を提出。だが、すべて門前払い
(議長預りなど)や不採択にされてきた。

 都議会への陳情は当初、(1)通達違反の累犯者、悪質違犯者を厳罰に処す(2)再
発防止研修強化(3)不起立しそうな教員は式に出さず――の三点だったが、審議
直前に(3)を取り下げ。都庁内で被処分者の元教諭が男性に理由を問うと、「自
民党の古賀俊昭先生に言われたから」と明かした。都教委は「式は全教員参加」
が原則。(3)があると採択しにくいと助言されたようだ。

 文教委では、その古賀都議が「日の丸の支援がなければ受賞できなかった」と
の山中伸弥京都大学教授のノーベル賞受賞時の発言を部分引用し、「処分され裁
判に訴える教員がいるのは日本だけ」などと主張。これを受け、都教委の岡崎義
隆人事部長が「減給以上の処分は違法」と判じた最高裁判決の中から「校長の職
務命令は合憲」とした箇所を中心に読み上げるなどエール交換のような答弁をし
た。

 これに対し、生活者ネットの山内れい子都議は「都教委の威圧的"君が代"処分
は、生徒の基本的人権の育成を阻む」と指摘。採決で反対したのはこの山内都議
だけ(共産党は委員長で採決できず)で、民主(離党者含む)・自民・公明など
賛成多数で採択された。

 ある民主党都議は筆者の取材に「当初、民主党文教委員五名は賛成ゼロ。だが
都議会幹事長・酒井大史氏ら執行部が賛成で、党議拘束をかけたから」と、賛成
理由を説明。こちらも「"お上"に反すると処分になる図式」のようだ。

(永野厚男・教育ライター)
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◆アイヌ遺骨返還訴訟始まる
時代錯誤の北大

〈被告(北海道大学)は、保管しているアイヌの方々のご遺骨のすべてを、祭祀
承継者等にすみやかにお渡しすることを切に希望している〉――。

 一一月三〇日、札幌地裁(石橋俊一裁判長)で開かれたアイヌ遺骨返還請求訴
訟の第一回口頭弁論で、北海道浦河町在住の城野口ユリさんらアイヌ民族の原告
たちの訴えに、北海道大学(札幌)はこんな答弁書を示した。

 いっけん殊勝な書きぶりだが、もし本心なら、二〇世紀前半、研究名目で北海
道各地の墓地を掘って集めた約一〇〇〇体ものアイヌ人骨を、遺族やコタン(ア
イヌ語で集落の意味)にずっと返さず、現在も学内に抱え続けている理由が分か
らない。少なくとも今年二月、城野口さんら遺族が説明と謝罪を求めて同大学を
訪ねた時、大学側が積極的に返還手続きを進めていたら、そもそも訴訟には発展
しなかった。あろうことか大学は遺族たちの入館を阻止し、文字通り玄関払いに
したのだ。

 訴状によると城野口さんら原告三人は昭和初期、同大学の研究者らに先祖の墓
地を壊され、遺骨を持ち去られた。そのせいでアイヌ民族の流儀によるイチャル
パ(先祖供養)ができず、「信教の自由が侵害されている」として、同大学に遺
骨の返還と慰謝料(各三〇〇万円)を求めている。

 訴えに対し、同大学は答弁書で〈原告らがこれ(祭祀継承者)に該当すると貴
庁(裁判所)が判断するのであれば、それに従いお返しする意向である〉とも述
べた。裏を返せば、あくまでアイヌの遺族たちと争う、という宣言そのものだ。
慇懃無礼とはこのことであり、長く"研究対象"としてきた先住民族に対する、こ
れが同大学の現在の姿勢なのだ。

 城野口さんは法廷で「明治時代のアイヌがシャモ(和人)から受けたのとまる
で同じ仕打ちだと感じています」と意見陳述した。傍聴した男性(和人)は閉廷
後、「北大出身者の一人としてとても恥ずかしい」と話した。

 次回の口頭弁論は来年二月八日午後二時から開かれる予定。 

(平田剛士・フリーランス記者)
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◆第8回やより賞にフィリピンの活動家

 今世紀を戦争と性差別のない世紀にするために活動する女性に贈られる女性人
権活動奨励賞(やより賞)は第8回の今年、フィリピンで活躍するアルマ・G・
ブラワンさんに贈られ、贈呈式が12月1日、東京・早稲田で行なわれた。

 スービック海軍基地が存在した当時、周辺のバーで働いていたブラワンさんは、
性産業の搾取と暴力を身をもって知り、性産業に従事する女性たちと、米軍人を
父に持つその子どもたちのより良い暮らしのため、「ブックロード(「絆」の意)
センター」を1987年に組織する。同センターは、子どもや女性たちが立ち寄り息
抜きできる場所であり、性産業を抜け出す生活手段を構築する場所でもある。授
賞式でブラワンさんは「米軍基地はなくなっても米国とフィリピンには軍事基地
協定があり、定期的に米軍が滞在する。そのため人身売買や買春が続いている」
と指摘。それらの被害を防ぐ人権セミナーや、マッサージ技術のトレーニングな
ど活動の様子を写真で紹介し、「やより賞はゴールではなく、女性と子どもの人
権を守っていくという決意を固めるスタートとなった」と述べた。

 また、やよりジャーナリスト賞は、「慰安婦」問題や基地と女性などの問題に
取り組んできた『沖縄タイムス』記者の謝花直美さんが受賞。ジャーナリスト特
別賞は、市民メディアのシステムを作った功績からOurPlanet-TVが受賞した。

(文・写真/宮本有紀・編集部)
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◇ジェンダー情報

【政治】ジェンダー政策を問う衆院選アンケート 11月30日

 上野千鶴子氏らが呼びかけ、18団体253人が呼びかけ・賛同人となった「『ジ
ェンダー平等政策』を求める会」が全政党を対象に行なった26項目にわたるジェ
ンダー平等政策に関するアンケートの結果が11月30日に公表された。

 アンケートは、配偶者控除や3号非保険者の是非、クオータ制、性暴力禁止な
どのジェンダー政策のほか、原発政策や憲法改正など多岐にわたった。アンケー
トには14政党・政治団体のうち民主、社民、緑、生活、共産、公明、自民の7党
・政治団体が回答。その他は無回答。未来の党は結成まもなく、発表時には回答
が間に合わなかった。

 回答で男性の育児介護休業制度の取得促進には全党が賛成と答えたが、配偶者
控除と3号被保険者制度の見直しには民主、共産、社民が賛成と答え、公明党は
「どちらかと言えば反対」と答えた。 

 意見の相違が明確に出たのは、民法改正、脱原発、クオータ制、「慰安婦」問
題などだった。ジェンダー平等政策については、自民、公明以外の5政党はほぼ
推進することに合意している。

 同会は、今回の選挙で、リベラル政党の連立政権ができるか、自公政権に戻る
か、自公を中心とした第3極との連立が成立するかで、今後のジェンダー平等政
策は大きく影響を受けると分析している。詳細はウェブで。
URL http://p-wan.jp/site/modules/d3blog/
 また、mネット・民法改正情報ネットワークは選択的夫婦別姓制度導入や婚外
子相続差別撤廃などの民法改正に絞ってアンケートを行なった。衆議院議員選挙
の公約に掲げていると回答したのは公明、共産、社民のみで、民主党は初めて公
約から外した。ただ、法制審答申内容の民法改正には、これまで議員立法案を提
出してきた民主、公明、共産、社民が賛成。反対と回答したのは自民のみで、日
本維新の会と国民新党は無回答だった。

 各候補の選択的夫婦別姓の賛否のアンケート結果も公開している。詳細はウェ
ブで。URL http://www.ne.jp/asahi/m/net/index.html
【国連】FGM禁止法制化総会で採択へ 12月1日

 アフリカや中東の一部で続く女性性器切除(FGM)について、国連加盟国に
禁止の法制化を強く求める決議案が12月、国連総会で採択されることになった。
法的拘束力はないが、「文化や伝統に根ざした慣習」としてFGMを続ける地域
に対し、国際社会が根絶を後押しするものだ。 決議案では、FGMを「女性に
元に戻すことができない傷を負わせる虐待」と非難。全世界で1億~1億4000万
人がFGMの傷を負わされ、今も毎年推定300万人以上が犠牲になっていると警
告し、根絶に向けた啓発教育に取り組むよう求めている。(12/1『朝日新聞』よ
り)


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 【4】市民運動案内板 
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12月8日~12月16日

■沖縄・九州■

 12月15日(土)
●強化される日米軍事同盟と高まる改憲の動き 14時~16時、福岡市:早良市民
センター視聴覚室(地下鉄藤崎駅)。資料代500円。講師:石村善治(福岡大学
名誉教授)。原発もミサイルもいらない 9条を活かす九州ネットワーク(092-
534-2510)

●チェルノブイリから学ぶ福島の子どもの保養 久米島講演会と交流会 14時~、
沖縄県:沖縄・球美の里。5000円(講演・交流会参加・宿泊費込み、食費・交通
費別)。講演会のみ参加500円。講師:マクシンスキー(チェルノブイリ被災地
の子どもたちのための保養所「希望21」所長)。司会と映像:広河隆一。URL
http://www.daysjapan.net/、NPO法人沖縄・球美の里。問合せ(ファクス番号
03-3322-0353)

■関 西■

 12月9日(日)
●エスペラントの集い 13時半~16時半、滋賀県:大津市ふれあいプラザ(京阪
浜大津駅)。300円。近江エスペラント会(0749-43-3048)

 12月16日(日)
●シンポジウム 希望の教育を紡ぐ 未来に生きる子どもたちのために 13時半
~16時、大阪国際交流センター2階会議室AB(近鉄大阪上本町駅)。資料代500
円。パネリスト:宋悟(学校法人コリア国際学園理事)、チュープ・サラーン
(カンボジア国籍)ほか。実行委(06-6762-7261在日コリアン青年連合)

■東 海■

 12月14日(金)
●脱原発 生きることに本気で向き合う 18時~21時、名古屋市:東別院会館3
階東別院ホール(地下鉄東別院駅)。1000円(前売800円)。講師:山本太郎
(俳優)、尾畑文正(同朋大学教授)。定員400名。真宗大谷派名古屋別院教化
事業部(052-331-9578)

■東京都■

 12月8日(土)
●HOWS講座 今こそインターナショナリズムを ボリバル革命のいま 中南米カ
リブ海諸国共同体(CELAC)の意義とその後の発展 13時~、本郷文化フォーラ
ム(地下鉄本郷三丁目駅)。1500円(学生1000円)。講師:富山栄子(国際交流
平和フォーラム代表)。本郷文化フォーラムワーカーズスクール(03-5804-1656)

●戦争の「真実」の話をしよう 日中戦争と国共内戦を体験して 14時~16時、
ウィズ新宿3階会議室(地下鉄曙橋駅)。資料代500円。講師:大津渡(元山西
省残留日本兵)。アジア・フォーラム東京(090-6029-4339大谷)WF

●ドキュメンタリー映画『主権在民 フクシマから東海村へ』(西山正啓監督、
100分) 10時半~/13時~/15時半~/18時半~/武藤類子トーク(要予約)
14時50分~/西山監督トーク20時20分~、武蔵野公会堂2階会議室(吉祥寺駅南
口)。1000円。「主権在民」を上映する会(090-8083-1856)C(要予約)

●アジア・アフリカ冬季研究会 ランドラッシュ(農地争奪)の現状 14時~17
時、豊島勤労福祉会館第2会議室(池袋駅)。1000円(喫茶代含む、ワーキング
・プア半額)。講師:青西靖夫(開発と権利のための行動センター)。問合せ
(080-6587-3851吉原)

●シンポジウム 憲法から見た実名報道 13時半~17時、東京学院3階(水道橋
駅)。資料代500円。パネリスト:飯島滋明(名古屋学院大准教授)、奥田喜道
(跡見学園大助教)、長峯信彦(愛知大教授)。司会:浅野健一(同志社大教授)
。人権と報道・連絡会(03-3328-7609山際)

●映画『内部被ばくを生き抜く』(鎌仲ひとみ監督、2012年)上映とトーク 15
時~/18時~、劇団展望(地下鉄南阿佐ヶ谷駅)。1200円(前売1000円)。NPO
法人共に生きる国際交流と福祉の家(もくれんの家)(03-3336-5367)

●第49回放送フォーラム 小さな声を大きな力に 市民メディアOurPlanet-TVの
闘い 13時半~16時半、千駄ヶ谷区民会館集会場(原宿駅10分)。ゲスト:白石
草(OurPlanet-TV代表)。放送を語る会(090-8056-4161小滝)

●「従軍慰安婦」映画を通して考える『ガイサンシーとその姉妹たち』上映とト
ーク 10時~、オーディトリウム渋谷(渋谷駅)。1500円(シニア1200円、学生
1000円)。トーク:班忠義(監督)、鈴木邦男(一水会顧問)。問合せ(03-
6809-0538)

 12月9日(日)
●八ッ場ダム住民訴訟8周年報告集会 どうなる!!利根川水系河川整備計画 13
時~17時、全水道会館4階大会議室(水道橋駅)。500円。講師:五十嵐敬喜
(法政大学教授)、関良基(拓殖大学准教授)、嶋津暉之(水源開発問題全国連
絡会共同代表)。八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会ほか(043-486-1363)

●沖縄から考える脱軍事同盟への道 13時~16時半、大阪経済法科大学東京麻布
台セミナーハウス(地下鉄神谷町駅)。資料・ドリンク代1000円。報告:鎌倉英
也(NHK専任ディレクター)、宮本康宏(同「オキナワとグアム」担当ディレク
ター)、遠藤誠治(成蹊大学教授)。市民文化フォーラム(045-317-3176)

●「従軍慰安婦」映画を通して考える『戦場の女たち』上映とトーク 10時~、
オーディトリウム渋谷(渋谷駅)。1500円(シニア1200円、学生1000円)。トー
ク:関口祐加(監督)、金平茂紀(ジャーナリスト)。問合せ(03-6809-0538)

●ビルマ・ロヒンジャ問題とは何か 取材者の目線で読み解く 宇田有三「緊急」
報告会 14時半~16時、アムネスティ・インターナショナル日本・東京事務所
(地下鉄新御茶ノ水駅)。500円。講師:宇田有三(フォトジャーナリスト)。
(公社)アムネスティ・インターナショナル日本ビルマチーム(03-3518-6777)
WA

 12月10日(月)
●1万の「希望の光」が、四谷の街に灯る キャンドルイベント シャイン・ア
・ライト 17時~19時、上智大学四谷キャンパス(四ッ谷駅)。無料。上智大学
グローバル・コンサーン研究所(03-3518-6777(公社)アムネスティ・インター
ナショナル日本)

 12月11日(火)
●遺棄毒ガス被害の解決のために 18時半~20時半、文京区民センター2A会議室
(地下鉄春日駅)。500円。講師:吉見義明(中央大学教授)ほか。化学兵器被
害解決ネットワーク(03-5379-2607)

●緑豆学校 忘年会Special!グリーンピースどうだった? 19時半~21時半、
ロフトプラスワン(新宿駅)。予約1300円、当日1500円。出演:土田修(『東京
新聞』編集委員)、平井康嗣(『週刊金曜日』編集長)、神田知子(『週刊朝日』
記者)、白石草(OurPlanet-TV代表)、佐藤潤一・花園和佳男ほか(グリーンピ
ース・ジャパン)。グリーンピース・ジャパン(03-5338-9800)

 12月12日(水)
●HOWS講座 反原発運動強化のために 原子力規制委員会・原発訴訟・脱原発法
 18時45分~、本郷文化フォーラム(地下鉄本郷三丁目駅)。1500円(学生1000
円)。講師:海渡雄一(弁護士)。本郷文化フォーラムワーカーズスクール
(03-5804-1656)

 12月13日(木)
●第8回CS東京懇話会 弱者切り捨てと「橋下徹」現象 18時半~20時半、東京
ボランティア・市民活動センター会議室A、B(飯田橋駅)。500円。講師:湯
浅誠(反貧困ネットワーク事務局長)。当日先着80名。ホームページ要確認
(URL http://www.siminrentai.com/)。政治の変革をめざす市民連帯・東京
(メールアドレスctstky@yahoo.co.jp)

 12月15日(土)
●2012板橋いのちふるさと平和のつどい 第1部 Peace Live 2012 15時半~、
大東文化会館(東武練馬駅)。資料代500円。出演:Pablo、土佐拓也、地元合唱
団ほか。問合せ(03-3977-6086本田)WF T C

●阿部宗悦を語る会 13時半~17時、たんぽぽ舎内スペースたんぽぽ(水道橋駅)
。会場費800円。語る会/スペース21(03-3258-9649)

■関 東■

 12月8日(土)
●「憲法9条」をないがしろにし続ける「日米同盟」 13時半~16時半、千葉県
:アイ・リンクルーム2(市川駅、イーストタワー3階)。資料代500円。講師
:片岡豊(作新学院大学)。戦争はいやだ!市川市民の会(047-337-5786菊池)

●第54回平和憲法を守る 神奈川県民集会 戦争と原発に奪われた ふるさとに
帰りたい 18時半~、かながわ県民サポートセンター304(横浜駅)。資料代
1000円(避難者へのカンパ含む)。講師:小島力(福島葛尾村からの避難者)。
かながわ平和憲法を守る会(090-2542-0413吉田)


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 【5】発行人コラム
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<北村肇の「多角多面」(105)>

「民主主義」を都知事選で覚醒させよう

 有権者ならだれでも選挙に行ける。開票の不正はほとんどありえない。日本で
は当たり前のようだが、世界に目を向ければ投票妨害や得票数操作は珍しいこと
ではない。だが、この事実をもって「日本は民主主義国家」と胸を張れるのだろ
うか。選挙は多数決によって結果が出る。その点では民意が反映されている。だ
から「日本は民主主義国家」と言い切れるのだろうか。

 そもそも民意とはなんだろう。理想を言えばこうなる。

 あらゆる情報が開示される――市民は自由に自主的に情報を入手できる――市
民同士、あるいは市民と統治権力者の議論の場がある――そのような熟議を経て、
市民は自ら考え、自分なりの物の見方をつくりあげる――自立した市民の投票行
動により民意が示される――議員はこの民意を尊重し政策を立て実行する

 しかし、現実と理想はかけ離れている。何よりも「あらゆる情報の開示」がさ
れていない。たとえば、憲法9条問題。国防軍の是非を問うには、日米安保条約
に対する日米の考え方の相違、自衛隊と米軍の関係などについての詳しい情報が
必要だ。だが、そうした情報は得にくい。新聞、テレビではほとんど報じられな
い。原発についても同様である。情報化時代と言われながら、肝心な情報はなか
なか手に入らないのが実態なのだ。

 その原因は大きくいって二つある。(1)統治権力側が不都合なことを隠蔽する(2)
マスメディアが真実を伝えない、あるいは伝えられない――このことについては
さんざん述べてきたので繰り返すのはやめる。ただ、一点だけ強調しておきたい。
真の情報を入手できない状態に置かれると、人は情緒に流されやすくなる。さら
に、ムードに溺れる人が増えれば増えるほど、ますます「真実」は闇の中に消え
ていく。かような情緒に覆われた社会での多数決を民意と言うなら、その民意は
民主主義の証しにはならない。有用な情報をもとにした熟議を経なければ、自立
した市民による民意とは言えないからだ。

 私たちはいま、民主主義の根腐れに直面している。真の民意が熟成されず、社
会の雰囲気で選挙結果が左右されるようでは、民主主義の仮面をかぶったファシ
ズムの到来すら招きかねない。だからといって、「民度が低い」と嘆くことはや
めよう。それはそれで、思考停止に陥るだけだ。情緒に流されている人に届く言
葉を生み出したい。その点で、選挙は格好の機会だ。あらゆる場面で、あらゆる
人々に語りかけよう。知りうる限りの情報を伝えよう。民主主義の覚醒は独りぼ
っちの行動から始まる。(2012/12/7)


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 【6】金曜日から(編集後記)
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▼二週間ほど前、国税局から郵便が届き、「脱税する収入もないのに」と思った
ら、差押通知だった。

 母が、半年の入院を経て、寝たきり状態のまま八月から二四時間介護の施設に
戻っていたのだが、運営業者が一〇月末に巨額の債務を抱えて破産。大勢の高齢
者が施設を追い出される危機になった。 

 最終的に最悪の事態は逃れたが、そんな中で届いた国税局の通知は、破産した
業者の入居契約者への請求書を、国税滞納分として差押えるというもの。

 未払い賃金や、家族が支援した社債があっても、国税は最優先。法的にはそう
だが、業者の経営が悪化したのは、国の相次ぐ介護保険制度の改定や、施設の総
量規制に対応しようと無理を重ねたこともあったらしく、すっきりしない。

 総選挙一色の中、一体改革で先送りされた社会保障を審議する国民会議がひっ
そりと始まった。各党が社会福祉、社会保障にどう取り組むのか、原発問題と並
んで注視している。(山村清二)

▼中島みゆきのコンサートで、久しぶりに「世情」を聞いた。コンサートには何
度か行っているけれど、生で聞いたのははじめてだと思う。「時代」を歌い終わ
り、「今の世の中、早いスピードで変わっていくものと、いつまでも変わらない
ものがある」というようなことを前振りで中島は言った。

 私にとってこの歌は、一九八〇年に放送されたテレビドラマ「金八先生」(第
二シリーズ)の一場面を思い出させる。ある生徒が問題を起こして学校に立て籠
もるのだが、金八先生の抵抗もむなしく警察が介入、生徒に手錠をかけてしまう
場面で流れていた。

 これまで歌詞の意味を深く考えることなどなかったが、「世情」が発表された
七八年は新東京国際空港が開港した、"成田闘争" の区切りの年。今も脱原発や
反貧困などで再び「シュプレヒコールの波」が高まっている。今度こそ踏みつぶ
されないで、という中島のメッセージだと勝手に受け取り、うれしくなった。
(吉田亮子)

▼「人類史上、最高の発明品って何だと思う?」

 学生の頃、友人に聞かれた質問。「音楽!」と即答すると、「"らしい" ね」
と笑われた。筑紫哲也さんは同じ質問に「一七音階」と答えたのだから、私とは
格段にセンスが違う!

 筑紫さんと交流があり「筑紫哲也 NEWS23」にも出演したことがあるMr.
Children。今年二〇周年を迎えた彼らの最新アルバムが先月末に発売された。宣
伝のため、テレビ出演している桜井和寿さんを見ていると、「この人は歌うため
に生まれてきたんだな」と思う。

 今月一日から二〇一四年春に卒業予定の新卒者の就職活動が解禁された。何月
解禁になろうと、氷河期なことに変わりはない。就活中は「自分は何のために働
きたいのか」「"自分らしさ" って何!?」を否が応にも考える(私自身がそうで
した)。「がんばれ」は中途半端で言いたくないけれど、応援はしたい。 (赤
岩友香)

▼現在放映中の「仮面ライダーウィザード」の主人公は魔法使い。ファントムと
呼ばれる怪物に襲われた人間を魔法の力で救うという物語である。怪物の狙いは
人間を襲い絶望にさせて新たな怪物を生み出すこと。魔法使いは絶望しかけた人
間に希望を与え救い出す。

 イシハラとアベというファントムが出現し絶望しかけていた。維新は自主憲法
制定、自民は憲法改悪どころか「国防軍」とまで言い出す始末。ここに民主の一
部などがくっつけば大政翼賛会の誕生である。そして原発も人間が作り出したフ
ァントムだ。維新は原発維持、自民は原発是非の判断を先送りしてごまかす。政
党乱立で票が割れ、彼らを利する結果になるのではと危惧していたが、希望の光
が射してきた。脱原発に関しては嘉田知事の新党を中心にまとまりそうだ。そう
言えば、かつて放映された「仮面ライダー電王」は過去と未来を行き来するタイ
ムスリップがテーマだった。希望は「みらい」にあり、か。 (原口広矢)


▼△編集長後記△▼

 脱原発を争点に掲げるだけの選挙でいいのかという批判がある。しかし原発は
そんなシングルイシューではない。郵政民営化選挙とは違う。脱原発は「原発的
なもの」からの脱出なのである。

 今週号の金子論文や環境エネ研論文を読んでいただければ「原発的なもの」と
「再生可能エネルギー的なもの」の違いがわかるはずだ。

 原発的なものとは一極に集中し巨大化させる設計思考だ。銀行を始めとする日
本企業が典型で合併を繰り返し、大きすぎて潰せない経営へ逃走している。ユー
ロ圈や米国では今や規制緩和を反省し、銀行と証券の分離強化も検討している。
リーマン・ショックの反省だ。一極集中はリスクを巨大化させ国家を巻き込み癒
着を生む。日本の原発事故と電力独占を見ればよくわかる。

 一方再エネ的なものは小規模に分散しネットワークでつないでいく考えだ。柔
軟な対応を生みリスクも軽減される。当事者の参加意識も高まる。硬直した政官
業を変える発想なのだ。だから潰したい輩もいるのだろう。 (平井康嗣)


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 【7】新聞透かし読み 
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 新聞離れはますます進んでいます。それにつれ社会への影響力も減りつつあり
ます。とはいえ、新聞の「力」を無視することはできません。なぜなら、永田町
や霞ヶ関はやはり新聞報道によって動くからです。つまり統治権力の中枢にとっ
て、主要なメディアは依然として新聞なのです。ただし、それはかつてのような
「権力批判」の新聞に対する恐怖というより、「利用できる媒体」と位置づけて
いるからです。
 だから、皮肉なことに、「権力となれ合った新聞」から政治家や官僚の思惑が
見えてくることがあります。
 このコラムでは、そんな新聞の透かし読みをしていきます。


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 業務部 mailto:gyomubu@kinyobi.co.jp              
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ーー
不在者投票に行ってきたが、自民が単独過半数超え300をうかがうだと。これでは浮動票の選挙民が行く気がうせる。ますます組織票の固い既存政党(自民公明)が有利。だいたい選挙前に昼間の電話調査で支持政党が明確な人など組織票の高齢者だけかと思うが。大手マスコミの世論誘導か。50%は投票先を決めてないと最後に言い訳がましく言うが・・。小沢つぶしのいきなり解散もかなり効果があるのか。都知事選くらい宇都宮さんがんばらないかな。
選挙 世論調査 誘導で検索、マスコミの世論調査はあやしいぞ!
--
「衆院選世論調査:各紙で数字に差…」新聞・テレビ・ネット、どこの調査が信頼できると思う?
http://blogos.com/discussion/2012-11-25/yoron/

衆院選世論調査:各紙で数字に差 質問方法・時期が影響
毎日新聞 2012年11月21日 15時53分(最終更新 11月21日 20時41分)
http://mainichi.jp/select/news/20121121k0000e040196000c.html より引用。(著作権は毎日新聞社にあります。)
先週末から今週にかけ、読売▽日経▽朝日▽毎日の新聞各紙が行った世論調査で、衆院選で「日本維新の会」か「旧太陽の党」に投票したいと答えた人の割合に、7〜17%と2倍以上の差がついた。なぜ、こんな違いがでるのか?

 今回の調査では、新党である維新と旧太陽を、どれくらいの有権者が投票先に選ぶかが注目された。毎日などの3紙は「比例代表でどこに投票するか」、日経は「衆院選で投票したい政党や候補者がいる政党は?」と聞いた。

 維新と旧太陽を選んだ人の割合の合計は、最低の朝日が7%、最高の毎日が17%と分かれた。

 「4紙とも電話調査だが、聞き方の細かな違いが大きな結果の違いとなって表れたようだ」と指摘するのは、上智大文学部新聞学科の渡辺久哲(ひさのり)教授だ。読売、日経、毎日では質問すると同時に「自民、民主、日本維新の会……」などと選択肢として全政党名を読み上げた。この方法では中小政党や新党を選ぶ人が増え、読み上げないと逆の結果になることがある。朝日は政党名を読み上げていない。政党名を読み上げた3社では、両党を選んだ人の合計は13〜17%の幅に収まった。

 朝日は「どの政党に議席を伸ばしてほしいと思いますか」との質問もし、こちらは政党名を読み上げた。この問いで両党を選んだ人は20%。同じ有権者に聞いたのに「比例代表では」の時より13ポイントも高い。埼玉大経済学部の松本正生(まさお)教授(政治意識論)は「みんなの党が登場した時も読み上げの有無で差が出た。まだ新党名が浮かばない人が多いのだろう」と語る。

 毎日新聞世論調査室も同様の見方だ。さらに「いずれも1000人規模の調査で、この場合、最大でプラスマイナス3%の標本誤差があるとされる。また政党名を読み上げた3紙では、読売が、毎日より1日早い16日から2日間の調査で、影響があるかもしれない」。維新と旧太陽は17日に合流を発表。両党を選んだ人の合計は、毎日が、読売より高かった。
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