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週刊金曜日 872号 2011.11.18 ー世界を病ませた新自由主義

uimg-s601.jpguimg-s602_202202120813395b9.jpg872号目次
uimg-s603_202202120826154a8.jpgP15世界を病ませた新自由主義
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弱肉強食か共生か政界再編が必要 米・官・大資本支配から脱却を 植草一秀
米・官・大資本支配から脱却を
経済政策に「資本の論理」が突出して重用され始めたのは、小泉・竹中平蔵政治の時代だった。人材コストの削減「日本の再生」植草一秀
・所得再分配に劇的変化
 IT活用で多数の賃金ホワイトカラー労働者を少数の非正規低賃金オペレーターに置き換えた(BPR)。BPRの嵐は、1990年代の米国で吹き荒れ、2000年代の日本に広がった。小泉・竹中政治は製造業にまで派遣労働の範囲を広げ、セーフティネットを強化することなく、企業の人件費削減行動を支援した。日本社会を特徴づけてきた極めて熱い中間所得者層が消滅し、ごく少数の高所得者層と圧倒的多数の低所得者層への二極分化が急激に進行した。
・共生社会の指向
日本の社会保障の特徴は老齢や医療・保健分野への支出規模が北欧福祉国と遜色ないに対し、子どもの教育費と失業者に対する手当が著しく劣っている。民主党政権が子ども手当や高校授業料無償化の政策を「バラマキ」批判で自己否定する傾向。
野田政権で、関税率の即時撤廃のTPPへの積極姿勢、消費税大増税、高いとはいえない法人税の減税政策が推進されている。市場原理主義・対米従属主義者。
 強制重視主義者、対米従属でないリベラル派勢力の再結集が求められている。
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P18新帝国主義的暴力の末期的状況 「99%」を餌食に延命図る 白井聡
新自由主義=ネオリベラリズム
ネオリベの構成要素一覧の中に、米国「帝国主義」が欠落している。
日本を含む親米諸国は、米国に収奪される危険にさらされながらも、米国の余禄に与るべく、自らを新自由主義化してきた。「ショック・ドクトリン」ナオミ・クライン(2011岩波書店)南米クーデターに始まり、旧ソ連・東欧の資本主義化、アジア通貨危機、対テロ戦争、ハリケーン・カトリーナ等、何らかの危機の発生を好機として、あらゆる規制を配した「資本の楽園」をつくりだすことが企てられ、国家資産の叩き売りが行なわれる。ネオリベ・パラダイムの理論的優勢化は、これらの手段のうち最もソフトな形態にすぎなかったのではないか。ゆえに、危機をもたらすための最終手段として選ばれるのが、戦争である。
・断末魔の叫び
国営事業や公共インフラの構築とその民営化から戦争の遂行の際に、国家が集めた租税の分配過程に私企業は入り込んで暴利をむさぼるというのが、70年代南米から現在の対テロ戦争に至るまでの新自由主義経済における不変の構図にほかならない。
 新帝国主義の国家は、国家の借金する能力に利用価値があるに過ぎない。換言すれば、その将来的な徴税能力が直面する「ソブリン危機」は国家の能力がすでに利用し尽くされた事態を表している。
 本質的な資本主義批判の理論と実践にかかっている。
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「餓鬼道」に堕ちた強欲資本主義の末路
本山道彦 京大名誉教授 代表的反新自由主義
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・どこに対抗軸を求めるか「友だち作れるか」、日本は人と人との繋がりがまだ実感できる世界的にも数少ない国です。昔からあった価値観、倫理観を新自由主義、強欲資本主義にぶつけよう。
・今こそ日本社会の見直しを
頼母子講→ムハマド・ユヌスの「グラミン銀行」:基本的に女性にしか融資しない。
これだけ高齢化社会が進むと、支えあうコミュニティを復活するしかない。私たちの祖先の伝統、文化には無数のヒントが詰まっている。
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いま億万長者が激増している 武田知弘 億万長者が10年前の3倍に、長者が増えれば景気は悪くなる
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金曜日から 2000年GDP3位が、小泉構造改革の2006年にかけて18位に転落した。所詮は新自由主義にすぎない「改革」の失敗。メディアでは堂々と「改革」が流布している。米国流、米国信仰の破綻。イメージだけで思考が働かない総B層化している。(成澤宗男)
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以下、2011.11記
<<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>   2011.11.18
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】今週号目次と次号予告
 【4】近刊のご案内
 【5】イベントのご案内
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 【1】注目の記事
■世界を病ませた 新自由主義
私たちは現在、大きく時代が変わりつつあるのを目撃している。
三十数年前、米英で始まった福祉削減と富裕者優遇税制、規制緩和、民営化等を特徴とする新自由主義的経済政策が、破綻を遂げて断末魔に喘いでいるのだ。何度かのバブル崩壊と金融危機を経験した後には、社会的格差の絶望的な拡大と膨大な財政赤字、雇用不安、産業基盤の弱体化、そして社会の荒廃と貧困が残された。
日本でも一時、「アングロサクソン経営」がもてはやされ、「サッチャー・レーガンの改革」がモデルであるかのような幻想が生まれた。その周回遅れの政策が小泉・竹中の「構造改革」だが、他国と同様に破綻に終わりながら、愚かにも民主党の野田内閣によって何の反省も克服する意識もないまま、引き継がれようとしている。
今こそ世界は忌まわしき時代に別れを告げ、より公正で平等な、雇用の安定も実現する社会を目指し、資本主義に対処しうる新たな経済システムを見出さねばならない。

弱肉強食か共生か政界再編が必要
米・官・大資本支配から脱却を 植草 一秀

新帝国主義的暴力の末期的状況
「99%」を餌食に延命図る 白井 聡

◆図解 新自由主義 生成から暴走への歩み
大企業優遇・格差拡大からカジノ金融資本主義へ
本山美彦・京都大学名誉教授に聞く
「餓鬼道」に墜ちた強欲資本主義の末路
内にあっては失業と経済格差、
外にあっては金融危機と投機をもたらす米国流の新自由主義──。
代表的反新自由主義論者の本山名誉教授にとってそれと対決すべき立脚点は何か。
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 【2】編集長コラム
編集長後記
 超格差社会を生んだと批判されている新自由主義思想は一言でいえば「小さな政府」、
二言でいえば「法の支配」と「市場経済」だろう。
 最近、この新自由主義の復権という声がまたぞろ聞こえてくる。
 ごく一部だが。新自由主義をきちんと実施していないから現在の混乱があるというが、効かない薬は効くまで飲めというサギ論法である。
 しかし、そもそも特定の思想を政策として完全に実施することは不可能である。
 可能だという主張は、理性万能で設計主義的である社会主義的発想だ。
 ハイエクら新自由主義者は、そういってマルクスやケインズを「大きな政府」だと批判したはずだが。
 そんなマルクスはかつて次のように行きすぎた資本主義を分析している。
ブルジョアジーは、支配権をにぎったところではどこでも、封建的、家父長制的、牧歌的な諸関係を、すべて破壊した」(『共産党宣言』大月書店)。階級的対立論にとどまらない視座がある。思想や政策はたいがい批判から生まれるが、過去との断絶はいけない。 (平井康嗣)
(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
[編集長後記]はこちら↓ 
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 【3】今週号目次と次号予告
最新号目次はこちら↓ 
ホームページ上で一部全文公開しています。
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 【4】近刊のご案内
新・買ってはいけない8原発事故が引き起こした食品の放射能汚染 私たちのライフスタイルが問われています。
今回は個々の商品の検証はもちろん、要望の高い「買ってもいい商品」と「食品添加物の
見方と避け方」まで指南します。

貧困なる精神24集
 「英語」という“差別”  「原発」という“犯罪”  
 米国に心も命も収奪された日本人
日本が「英語」によって支配されている「隠れた差別問題」を指弾した「英語」帝国主義と、
原発という「想定されていた人災」を追及する論考・対談を2本柱に構成。
原発の問題は、今年(2011年)3月11日に発生した大震災以降、本誌で連載したものを所収。
また、本誌の編集委員でもあった筑紫哲也氏を追悼するために、筑紫氏も出席した
佐高信編集委員・椎名誠編集委員(当時)の両氏もまじえた対談を再録。
さらには、本多氏が子どものころに描いたマンガ原稿も公開しているが、そこには
「今ヤ日本ハアメリカニ降伏セリ」「以上デコレモ終ワリデスガ」という文字も・・・・・・。
刺激的で機知に富んだ評論・批評集。
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 【5】イベントのご案内
★反骨のルポライター 鎌田慧
 痛憤の現場を歩き現代を問う

 日時:11月26日(土)18時(開場17時半)
 場所:静岡労政会館大ホール
   (JR静岡駅7分)
 参加費:1000円(前売700円)
 主催:講演会実行委員会
 問合せ:054-284-2780(塚本)
 協賛:『週刊金曜日

★東京大空襲・心をこわされた子どもたち
 --朗読とおはなしの夕べ--

 日時:11月26日(土)18時半~20時半(開場18時)
 場所:東京・全国教育文化会館 エデュカス東京7階
(JR市ヶ谷駅7分、メトロ麹町駅2分)
 参加費:1000円/主催:実行委員会
 問合せ:03-3511-5748(南北法律事務所)
 協賛:『週刊金曜日

★若いジャーナリストと次世代に
 いま伝えたいこと
 講師:大田昌秀(元沖縄県知事)

 日時:11月25日(金)18時45~20時45
 場所:東京御茶ノ水・明治大学リバティタワー1階(JR御茶ノ水駅5分)
 参加費:1500円*割引あり
 主催:アジア記者クラブ・明治大学軍縮平和研究所
 問合せ:03-6423-2452(アジア記者クラブ)
 『週刊金曜日』協賛

★沖縄の若者たちによる舞台劇
「フクギの雫」
 -沖縄・宮森小学校米軍機墜落事故から52年-

 日時:12月3日(土)2回公演
   昼の部 15時半(開場15時)*解説あり
夜の部 18時(開場17時半)*大田昌秀元知事の講演あり
 場所:東京・文京シビック小ホール(地下鉄後楽園駅・春日駅すぐ)
 参加費:昼の部 3000円(前売2500円)
夜の部 3500円(前売3000円)*各回学割あり
 主催:実行委員会/問合せ:0493-22-3266(丸木美術館)
 『週刊金曜日』協賛

★レイバーフェスタ2011
 原発とたたかう文化
 演目:韓国映画「希望のバス」/朗読「父と暮らせば」/舞台「原発労働者」
ライブ「えぐれ笹島」/講演・樋口健二「被ばく労働最前線」ほか

 日時:12月4日(日)10時半~20時半
 場所:東京新宿・アールズアートコート(JR新大久保駅7分)
 参加費:2000円(前売1700円)*ほか割引あり
 主催:実行委員会(レイバーネット日本)
 問合せ:03-3530-8588
 『週刊金曜日』協賛

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