週刊金曜日 07.1.19号
___________________________________________________________『週刊金曜日』
【1】今週号のことばから
【2】一筆不乱(編集長コラム)
【3】注目の記事
【4】今週号目次と次号予告
【5】最近話題の「裏窓」
【6】催し物のお知らせ
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【1】今週号のことばから
一人ひとりの教員が孤立しています。人事考課がはじまり数値目標を持たされて競争させられるようになったため、自分のことだけで精一杯です。(深澤裕 東京都公立学校教員)
家庭は子どもが育つための重要な居場所の1つのはずですが、その機能をはたせない家庭も増えてきました。もし、そうだとしたら学校がその機能まで担っていくことはできないんでしょうか。(福田雅章 山梨学院大学法学部教授)
(放映中の民主党テレビCMについて)
なぜ大金を投じてこんなCMをつくってしまったのかを考えると、結局、民主党という政党は自民党にお灸を据えたい人の受け皿に過ぎず、オリジナルなメッセージなど何ら有していないのだということに気づく。(大藤理子 ジャーナリスト)
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【2】一筆不乱(編集長コラム)
教師をますます追い詰めようとしている、赤い血の流れない人々
「空疎」。一言で表現すればそうなる。(つづきはホームページでどうぞ)[一筆不乱]はこちら↓
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【3】注目の記事
■2007年子どもを救え!
特集 追いつめられる教師たち
・北九州市発
小学校校長自殺の真相
つくられた「いじめ隠し」(星徹)
小学校児童に「いじめ」が広がるなか、マスコミによるニュースも多くなっている。そのなかには視聴者・読者受けする「被害者側」からの視点に偏った報道もあり、渦中におかれた教育関係者が必要以上に窮地に追い詰められるケースもある。
教育委員会幹部の対応を含め、北九州市で起こった校長自殺事件の真相に迫る。
・健康調査
浮かび上がる過酷な日常 教師の悲鳴が聞こえる(高橋誠)
学校の教職員が以前に比べて忙しそうだといわれて久しい。一方で教育を取り巻く環境の変化は厳しく激しい。そのことが教職員の心身の健康状態にどのように影響を与えているのか。
・座談会
いま学校で何が起きているのか
子どもと向き合うことを奪われた教員たち
金崎満
伏見忠
福田雅章
深澤裕
青木茂雄
昨年12月、文部科学省が発表した2005年度の公立小中高校教職員の休職者数は過去最多の7017人。
教育基本法が「改正」され、ますます締め付けられる教員は今後、子どもとどう向き合っていけばよいのか。
・改正教育基本法
「人格の完成」はどこに?
“公共性”なき法律は具体化されるのか(世取山洋介)
昨年12月15日、「教育基本法の全部を改正する法案」は参議院本会議で可決し、成立。22日に公布・施行された。改正教育基本法が具体化されていくうえで今後、何が起きうるのか。
■「六カ国協議」をNYから見れば(霍見芳浩)
「北の脅威」と「拉致問題」を使って改憲・防衛省昇格・教育基本法改悪を進める日本。それを利用して集団的自衛権に進ませようともくろむ米国。「六カ国協議」は各国の思惑を満足させるカブキ芝居でしかない。
■遺族に風化はない
「1・17」から思いを共有できる場へ13年目の阪神・淡路大震災(粟野仁雄)
阪神・淡路大震災の犠牲者の遺族は今年、13回忌を迎えた。
10年目を境に行政はNPOの慰霊行事などへのかかわりを薄め、「思い切り泣く場」の運営も難しくなってきている。もめ続けた被災マンションの建て替えも、結局はゼネコンの意向の反映だった。
■中山千夏の「子役の時間」
弘田三枝子さん(上)
歌や芝居の世界では、幼い頃から芸事に打ち込む子どもがいます。
しかし、本人にとって、成長過程で普通の子どもと少なからず違う経験をすることは、どんな意味があるのでしょうか。かつての名子役が迫ります。今回のゲストは永遠のビューティ・クイーン、弘田三枝子さんです。
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【4】今週号目次と次号予告
ホームページ上で一部全文公開しています。
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P7.風速計 つまらない行進(石坂啓)
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2007子どもを救え
特集 追いつめられる教師たち
P8.北九州市発 校長自殺の真相 つくられた「いじめ隠し」(星徹)
P11.健康調査 浮かび上がる過酷な日常 教師の悲鳴が聞こえる(高橋誠)
P14.教員座談会 子どもと向き合うことを奪われた教員たち
P18.改正教育基本法 “公共性”なき法律は具体化されるのか(世取山洋介)
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P32.「ワーキング・プア」の現実 第2弾(2)
外国人労働者に強いる奴隷労働(平舘英明)
P54.格闘する思想 (1) 萱野稔人(下)(ナビゲーター・本橋哲也)
P22.「6カ国協議」をニューヨークから見れば(霍見芳浩)
P24.安倍劇場 第2幕 赤ずきんのお花畑(梶村太一郎)
P28.13年目の阪神・淡路大震災
「1・17」から思いを共有できる場へ(粟野仁雄)
P30.飛耳長目(11) 六者協議と山崎氏訪朝をどう評価するか(佐藤優)
P52.中山千夏の「子役の時間」 弘田三枝子(上)
P36.1月29日に控訴審判決 女性国際戦犯法廷NHK裁判(増田都志美)
P26.メディア・ウォッチング(3) 会計検査院への物品提供拒否(高嶋伸欣)
P57.ずぼらのブンカ手帳(5) 日本の“自称アーティスト”さん
なんでそんなに静かなの?(烏賀陽弘道)
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P46.きんようぶんか テレビ 死刑・戦争・紅白歌合戦(山口泉)
話の特集 第268集
P48.無名人語録(永六輔)
P48.身の上下相談(山下勇三)
P50.いろはうた(12)(和田誠)
P51.編集後記(矢崎泰久)
生活情報ページ 暮らし・くらし・KURASHI
P37.CS(化学物質過敏症)ぼやき日記(2)反応しちゃう。(村田知章)
P38.GM作物、10年目の現実(下)(岡田幹治)
P40.新・買ってはいけない(85) 大正製薬/パブロン(渡辺雄二)
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きんようぶんか
P41.読書/この3冊
『アナーキスト人類学のための断章』デヴィッド・グレーバー=著(本橋哲也)
『丸山眞男回顧談』(上・下)松沢弘陽、植手通有=編(新藤謙)
『ゼロ次元 加藤好弘と六十年代』平田実=著(編集部)
P43.読み方注意! 『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』(北原みのり)
P44.映華館『長州ファイブ』『幽閉者』
音楽館『ライブ・アット・クラブ・モザンビーク』『ゼヴンス・サン』
『ルッキング・イン・ジ・アイ・オブ・ザ・ワールド』
観客席「自由への願い-世界を結ぶ弦-」
P47.きんようぶんか案内板・非マスコミ紙誌『第九条の会 なごや通信』
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P20.政治時評
「嵐のまっただ中」なのは野党の役割すら果たせない民主党自身ではないか(大藤理子)
P21.経済私考
ナゾだらけの「残業代ゼロ労働制」 「甘いエサ」作戦に見える企業の退廃(竹信三恵子)
P27.人権とメディア(381)
死刑と報道 厳罰化世論を煽ったのはだれか(山口正紀)
P35.貧困なる精神(311) 5回目の南京へ19年ぶりに(2)
いまだ続く冷戦思考の続きに警戒(本多勝一)
P58.歯科講座(21) 予防グッズを考える1 歯ブラシ(大野純一)
P59.自我作古(421) 99条の違反者たち(筑紫哲也)
P2.日本国憲法(48)(写真・長倉洋海 解説・伊藤真)
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P4.金曜アンテナ
米国の“親方”だけが丸儲け? 外資サラ金 リストラの非情(三宅勝久)
元大阪高検公安部長に裏金隠しを匂わす判決(粟野仁雄)
3候補が論戦を展開 過熱する仏大統領選(及川健二)
第2東京弁護士会が男女平等を数値目標に(宮本有紀)
学生の存在はどこ? 続く法政大逮捕事件(西村仁美)
マイニュースジャパン 購読者が1000人超(林克明)
労働ビッグバンの落とし穴 障害者らの死亡事故続発(天城慶)
米軍グアンタナモ収容所 廃止求め世界各国でデモ(長沼節夫)
P64.読者会から/市民運動案内板
P66.金曜日から
P67.珈琲破壊(50)(岡本光博)
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P60.投書
天皇の自衛隊員への接見はやめるべきだ(松本文雄)
戦争支援のための燃料補給はやめろ(宮内秀忠)
日本の政党は極右以下?(及川健二)
死刑は正当か(成瀬浩一)
石原知事、横田基地の返還はどうなっているのか(石垣敏夫)
生徒には放課後も自由が許されていない(カロク)
教育基本法を改正しよう(河上康一)
非人道的制裁を黙認する左派の責任(鶴丸玲子)
「パルチザン伝説」筆禍と『週刊新潮』(佐藤透子)
P63.論争
教育基本法「改正」の原点と意図(浦垣紀夫)
次号予告
◆ 国家の手先か 国が手先か 経団連・御手洗ビジョンのゴーマン
◆ 新シリーズ「国策捜査」に狙われた人々
第1回 村上正邦 KSD事件
◆ 朝鮮学校高級部生徒が語る
「日本、そして私」
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【5】最近話題の「裏窓」
「一字」に込めた最期のメッセージ
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【6】催し物のお知らせ
佐高信講演会
憲法九条を絶対に守る-いま何をなすべきか
1月27日(土)13時30分開場、14時~
さいたま市民会館おおみや小ホール
(さいたま市大宮区下町3-47-8)
講 師 佐高信(評論家、『週刊金曜日』発行人、近著に『トヨタの正体』『日本国憲法の逆襲』)
参加費 800円
主 催 九条の会・さいたま
問合せ TEL048-834-1298 FAX048-833-6861(江上)
協 賛 『週刊金曜日』
コメント
教師は労働者だ!
教師は労働者だ!と言うのなら、
一般の労働者と同じく競争したらいいじゃない。
ガキでも解る様な事をだだこねるの恥ずかしくない?
教師が締め付けられるって何?
権利ばかりを主張して義務を果たさず、
日本の為に、子供たちの為に骨身を削ると言う心が無い教師などいらない。
ましてや国歌を歌わない、国旗に敬意を払わない、先人たちの歴史を歪め汚す。
そんな教師などいらない。
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以下韓国の新聞から引用。
最近実施された世論調査でも78%が「ゆとり教育をやめなければならない」と回答している。
内部的によく見ると教育一線で強い力を行使する教員労組に対するけん制の意味もある。実際に15年前、週5日授業が導入されたのは教員労組の力強い要求によるものだった。彼らにこれ以上巻き込まれないという日本政府の意志でもある。
しかし今度の改革案の立法過程で教員労組の反発が予想される。文部科学省側は「(教員労組が)土曜の授業が嫌なら出なくてもいい。むしろ前職教師や外部専門家、地域住民たちの力で学校と子供たちの学力を回復させることができる機会になる」と、力強い意志を見せている。
引用終わり。
はき違えた平等、人間の競争原理を無視した悪平等を推進してきた日教組を、プロ市民ではない一般の国民は支持していない。子供たちが学校を卒業し社会に出てまず感じる一番のギャップは「競争」
「緊張」「責任」である。学校においてそれらを訓練していないため、勝ち残る事、生き残る事、耐える事ができず脱落する新卒者が増えている。
今までの教育を良しとする国民はいない。日教組を支持する国民はいない。